
今日のお話は、集団ヒーローにとって大切な「秘密基地」のお話。
過去現在、色々な秘密基地が有ったように、彼女達にも素敵な
「秘密基地」が見つかると良いなぁ……と思いつつ。
今回の話の肝は「素敵な場所は実は目の前にあったんだ」ということなのだが
ヒロイン「みゆき」の幼少時代に使っていた「秘密基地」に行くも、
そこは既に、小さな女の子の「秘密基地」になっていて……
という件。
昔使っていた秘密基地が、今は世代交代ともいうべき、他のちびっ子が使っている、
というのは良くある話だ。
僕等にも、幼き頃使っていた秘密基地が有ったと思う。
でも、そういう場所は実は他の子供にとっても「秘密基地」だったりした。
置いてあったマンガ本やお菓子などが荒らされたり(苦笑)
遊んでいたら、近所の悪ガキグループが来て縄張り争いがおきたり……。
そうやって、僕等は「秘密を共有することのむずかしさ」や理不尽さを
学んでいった。
そこでマイナスと捉えるか、プラスに考えるかは個々の問題なのだが。
プリキュアの皆が、みゆきの秘密基地に向かうシーンの冒頭で
「もぅ、あんなにはしゃいじゃって~子供なんだから」
「あはは~」
「な、なにがおかしいのよぅ」
「私、子供じゃないもん」
という件の後に、もうその場所が「誰かの」秘密基地になっていた
ところが特筆すべき部分だったと思う。
カノジョたちはもう子供ではない。
もう、子供の頃の秘密基地は、自分たちよりも幼い者たちの「秘密基地」
なのだと。
そして、それを「守る」立場になったのだと。
「あそこは、もうあの子たちの秘密基地なんだよ」
というみゆきが、素晴らしい。
中学生、という時期の女の子の揺れる心情描写なだけに、
小さな女の子には「?」となるかもしれないが、
今日はこの番組のメインターゲットである幼児の、お姉さんが
共感出来る話だったのかもしれない。