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太宰治は、難しくない。

NHKで太宰治の特集をしていたので早速視聴。
それほど目新しいものは無かったけど、暗の部分よりは
明るい部分をクローズアップしていて、「人間・太宰治」として
それほど非難される事は無いんじゃないの?、という内容だった。

これが昔懐かしの「知ってるつもり?!」とかだと無茶苦茶暗い
内容になってしまうけれども。

そんなわけで、教科書にも載ってる位の人なので名前だけは
知っている方も多いと思う。……作品としては「走れメロス」「津軽」
なんかが教科書に載ってる。有名な作品として「斜陽」「人間失格」など。

読書好きの人がいきなり「人間失格」を読んでハマった、というのを
良く聞くのだけれど、個人的にはサッパリで、かえって太宰治って
こういう人なんじゃないの、と錯覚してしまう恐れが有ると思う。

で「斜陽」もこれはこれで名作なんだけれどいきなり入るのも
どうかと思う。

で、ワタクシとしては是非、最初の作品「晩年」から入って色々な作品を
読んでもらって、その凄さを味わって欲しい……のだけれど、
「時間もそんなに無いし……」「純文学なんてとてもとても……」
と仰られる方がいらっしゃるのもまた事実。

と、いうことでここは太宰お得意の「短編小説」「ユーモア小説」の2つに
絞って「これなら難しくないよ太宰治」として幾つか紹介することにする。

紹介する全ての作品は青空文庫で読むことが出来るので、お暇な時にでも、是非。


ギャグ大好き!ユーモアな太宰を読みたい!という人には……
■ お伽草紙

「太宰の作品でお薦め有りますか」と聞かれて、まず勧めるのがこれのような
気がする。この作品の背景には戦争(太平洋戦争)中、暗く、娯楽の少ない世に
「ユーモアを」と太宰が書いたまさに「おとぎばなし」ブラックユーモア版。

特にお薦めは「カチカチ山」。青空文庫、ずぅっと真ん中までスクロールさせて
「カチカチ山」でストップ。……これがまたスラスラ読める。
正直、内容はユーモア優先。しかも元ネタ有りなので「文学としてはどうかね」
と偉い方には怒られそうなモノ。

簡単に言うと16歳の処女に恋する、ウンコ食べて下品な言動を発する
ロリコン38歳のオッサンの悲恋の話。……凄いでしょ?興味沸いて来たでしょ?

処女はボクに恋してなかったわけですよ。


セツないですねぇ。

でこの38歳のオッサン(タヌキ)が16歳の美少女(ウサギ)に恋しちゃって年齢詐欺
しちゃうわけです。……自称17歳として。


「俺は生まれてこの方三十何年になるが―」
「あれ?17歳と言うのは嘘なの?確かに顔もしわくちゃで腰も少し
曲がっていておかしいとは思ってたけど」
「ちょwwwごめんwww三十何年っていうのは、それ兄貴のことで」
「この間『俺は孤独なんだよ……親も兄弟も居ない苦悩……大変
なんだよね!』とか言ってたのに?」
「ちょwwwおまwwwいやぁ、世の中って一筋縄ではいかないよね。兄が居たり
居なかったり」
「滅茶苦茶じゃん」

って感じで二人(二匹)のやり取りも面白過ぎる。これぞエンターティメント。
「グッド・バイ」もユーモア小説だが、こちらは執筆途中で作者が亡くなられた
ので未完。でも、これも面白いです。


やっぱ「萌え」でしょ!(´Д`;)ハアハア
太宰の「萌え小説」

■「メリイクリスマス」

かつて対談で坂口安吾が「俺、最近8歳くらいの女の子が良いと思うんだ」
というロリコン万歳発言をした時に
「それはもう、疲れ果てたじじいの好色だよねー」と一蹴した太宰。
(と、いいつつ太宰は身分の低い人と恋愛してみたいという現代でいう所の
『メイド萌え』←苦しい(笑) ……属性を暴露したのだが)

彼が今、現代に生きていたらどんな「ケータイ小説」を書くのか
はたまた「ライトノベル」を書くのか非常に興味有る所だが
(太宰なら喜んで書きそうな気がする)

やはり日本人作家の作品の奥底に眠る「萌え小説」は、存在する。
(源氏物語もある意味そうだし)
太宰の作品の殆どが「作者=主人公」的な作品が多いので
お相手が愛人だったり妻だったりとリアルなのだが……。

上記で紹介した作品は「昔の知り合いの女性に面影のある女との」
という典型的なおはなし。これも短編。直ぐ読める。

ボクが好きなのは後半部分。太宰の優しさが文章に出ていて
微笑ましい。しかも、このモデルとなった人物に、掲載された
雑誌を持っていって直接「僕からのクリスマスプレゼント」と
仰ったとか何とか。粋ですな。

えー。つまり
太宰本人に萌える作品でした(´Д`;)

こういう「ほおっておけない人」系な男は、モテます。今回のNHKでの
特集を見ていても、如何に周りの女性に好かれていたか。
(また、女性に対しての仕草をするのが上手いんだねこの人は)

結局、入水自殺をした相手の女性には「死ぬ気で恋愛してみないか」と
口説いた太宰。入水自殺は彼にとって「なんちゃって自殺」にしたい
つもりだった。べろんべろんに酔っ払って遺書まで書いてたけど、
「今回も大丈夫じゃね?」と思っていた。
(過去に、何回も自殺を試みているが、死ねなかった)

せめて「グットバイ」の続きを読者としては読みたかったなぁ、とも
思うが、とある専門家に言わせれば「脱力して、完成させる気力も
無い、お遊びの作品」らしい。でも「グットバイ」はそう「見える」だけで
太宰の、新しい挑戦の一作品だったと思う。

「ぼくは今まで、『ひとのこと』がかけなかったんです。でもこの頃
少し他人が書ける様になって来た。――40くらいになったら、
こう、飛躍するようなものがたりを書いてみようと思ってます」

なんて言った彼は、39歳で、亡くなった。

もっと長生きして欲しかったなぁ。

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[ 2009/06/17 23:48 ] ぼやき | TB(0) | CM(0)
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