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名探偵小夜の『ナゾナゾ』な小話

【登場する地名、人物名、団体等は全て架空のものであり
実在するもの、またPCゲーム「明日の君と逢うために」とは何ら関係ありません】



「……文章は人を『騙す』力が有る」

ある昼下がり。自称名探偵「泉水 小夜」は暇だというので
警視庁に遊びにやって来た。

暇だから警視庁……何故に?と瀬戸は思ったが、張本人の
小夜は何処吹く風、である。

で、いきなり発した言葉が、これだった。

「さて。『騙される』という前提で、ひとつクイズを出す。……なぁに。
普通に読めば判らないかも知れないが、今回私は、あらかじめ
『文章に騙されるな』と断っている。簡単に気が付くはずだ。
この『トリック』にな」

そういって、泉水 小夜は、ホワイトボードに問題文を書いて行く。
……どういう了見かはわからないが、これ以上この小娘のペースに
嵌るのも癪だ。瀬戸はそう思いながら、ホワイトボートに流暢に書かれて行く
文章を見ることにした。


「あすか」と「ななみ」はサイコロを使い、勝負をしている。
サイコロを振って、

奇数が出れば「あすか」の勝ち
偶数が出れば「ななみ」の負けである。

さて、この勝負は公平だろうか?








「……という問題だ。答え、すぐにわかるだろ」
「ち、ちょっと待ってくれよ。……考えるから。……えぇと。
偶数は、2、4、6。奇数は1、3、5……だろ。
……それぞれが割り振りをしているから……ん?公平じゃないのか?」

瀬戸警部がそういうと、泉水は、さも仰々しく「はぁ~」とため息を吐く。

「おいおい。本気か?……よく読んでみろ。一字一句、見逃さないように」

「……何もそこまで馬鹿にすることないだろう」

「仕方無いなァ。実際に頭の中でシュミレートしてみろ。
サイコロを振ったと仮定するんだ」

「……。君はその横柄な態度をどうにかした方が良いと思うね」
「……」

「無視ですか……はぁ。やれば良いんだろう、やれば。ええと」

仮にサイコロが2、とすると。
……ええと、偶数だから、「あすか」の勝ちか。
で、次。
サイコロが1、とすると……

「あっ!」
「……やっとわかったか」
「これ、インチキじゃないか!」
「……そう。これ、何が出ても『あすか』の勝ちになる」
「……これはまた」
「言っただろう?文章には人を騙す力がある、と」

よく考えればわかるが、まぁ詐欺の常套手段だなと
小夜は「くくく」と笑った。

……なるほどなぁ、と感心する瀬戸に、小夜が更なる
追い討ちをかける。

「では、本題だ。今のクイズを『基本レベル』として、次に出す
問題に答えてみろ」

「よ、よし。やってみるさ」


ロウソクが10本あります。
これに火をつけて6本吹き消しました。
さて、最後まで残っているロウソクは何本でしょうか?



「これを読んでいる貴方も一緒に考えてみてくれ、なぁに。
簡単だろ?……ちなみに、瀬戸と同じ答えを出しては駄目だ。
ヒントは……頭の中でシミュレートしてみるか、文章の『トリック』
に注意してみてくれ」


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※今回のトリックはサイト「なぞなぞ/頭の体操」より参考に致しました。


















瀬戸警部が「あはは」と笑う。
「簡単、簡単。さっきの問題の方がよほど難しかったね。
答は4本だ!
「……はぁぁ……」
先程よりも大きなため息を漏らす小夜。
「……まぁ良い。これは答えを出してからが本当の
『謎解き』だからな」
「え、違うのか?……ちなみに答は」
「6本だ」
「……は?」

いやいやオカシイだろ、と瀬戸は言う。

「10本有ったんだろ?ろうそくは。それに火が付いた。で、6本の
ろうそくの火を消したんだろ?なのになんで6本なんだよ。
矛盾している」

「……。まぁ、単純に10-6で4本、と考えればそうだろうな」
「いやでも……」
「言っただろう。文章をよく読め。……そして、シミュレートしてみろ、と」
「でも今回ばかりはそんなのしなくても明白……」
「本当にそうか?……なら、実際に頭の中でろうそくに火をつけてみろ」
「わかった、わかりましたよ」

ええと。

ろうそくが、10本。
全部に、火を付ける、と。

で、6本、火を消すんだよな。

……残り4本は、そのまま。

そのまま……?

ん?


「あっ!そ、そうかっ……だから6本」
「よーやくわかったようだな」

「あぁ、やはり実際に頭の中でやってみるべきだった」
「10本、火がついたわけだから、放っておけば、ろうそくなんだから
溶けて消える」
「でも、6本は火を消したから、ろうの先の部分に火が無いまま、
『その場に残る』というわけか」
「残りの4本は何もしない、つまり火の力で消える……だから、答は
火を消した本数『そのもの』なんだ」


「この文章の巧いところは『最後まで残っている』の部分。これを
『火』と直結してしまうんだ」
「まぁ、ろうそくといえば『火』だからね」
「ところが、よくよく考えてみれば『残っている』のはどれですか、
と聞いているのはあくまで『ろうそく』という『本体』だからな」
「……その部分を狙った『なぞなぞ』というわけか」

「ま、これに懲りて、もっと頭を柔らかくしないとな」
「へいへい」

今日も、日本は平和でしたとサ。


【了】

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[ 2009/06/02 00:02 ] ショート・ショート | TB(0) | CM(0)
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