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かてきょー。【最終回】

【登場する地名、人物名、団体等は全て架空のものであり
実在するものとは何ら関係ありません。】



                  



目の前には、異様な光景。
「薫」さんが、「二人」いた。

いや、ちょっと待ってくれ。えっと、これって夢――

「って、い、痛痛痛、痛!!!!!!!!!!」

いきなりほっぺたを抓られる、僕。
普通、自分で抓るもんですよねぇ??

「いや、夢じゃないから」

と、発する「お声」は――今の今まで聴いたことの無い「男の」声。

「え、これどういうこと??」
「それは……私から説明しようかね」
「……オカン」

神妙な顔つきで登場するオカン。……しかし、こっちはなにがなんだがわからない
わけでして。

それに、そんなにシリアスってことでもないんですけど。



                  



「ふ、双子ぉ?!」
「……そういうことだ」

薫「兄さん」は神妙な顔で頷く。
つまり、薫「兄さん」には双子の妹が居たそうで。
そう、「居た」。彼等がまだ小さい時、両親の離婚が原因で、それぞれ
別の家で育てられていたらしい。

僕が小さい頃に出会ったのは勿論「男の方の」薫さん、であったわけで。
それが、何の因果か、女装の趣味を持ち始めた薫兄さんは、その格好で
双子の妹に「偶然」の再会をしたという。

ここから、皆さんもご周知の「漫画的展開」が繰り広げられる事となる。
つまりは「入れ替わり」をこの2人はしていたらしい。
しかも「頻繁に」、である。

「家庭教師も、実は二人で交代でしていたんだがな」
とケロッと言う「男の方の」薫さん。

「でも、お互いに……ある悩みが有ってだな。そこで協定を結ぶこととした」

薫「兄さん」は、例の彼女さんと別れたがっていたらしい。
そこで、昨日のような「芝居」をうった訳だ。

「幾ら、顔や姿が似ているからって、恋人同士だったんだ。『抱きついたら』
わかるわな」
「はぁ、敢えてそれをすることで、効果的に別れることが出来る、と」
――残酷な話である。

「んと、では、その……そちらの女版薫さんの希望、というのは」
「……さっきから聞いていたら、男版だの、女版だのと、ややこしいなぁ!
私はね、香(かおる)って名前があるんですからね!」

え。

……香と薫??ヤヤコシイ名前をよく付けましたね、叔母さん。

「兎に角、私の事はこれから香お姉ちゃんと呼びなさい!」

と言って、抱きついてくる「お姉ちゃん」。

―― あれ。

この感触って……。

「わかったかい?」とニヤリ笑う男版……じゃなかった、「薫」さん。

そうか、

そういうことか。

僕が、今の今まで会っていた人は。

最初から、

ずぅっと……

この、


「こほん。……結婚は、まだ早いからね?」

「オ、オカン!!」
「あらあら、おば様ったら!」
「やれやれ」

三者三様の声が重なる。

……兎も角、

明日から、

僕、とても、まともに勉強出来そうに、ありません。

「ありがと、薫お兄ちゃん。……これで、お互い、目的は果たしたわね♪」

……。ちょっと怖い声が聞こえたけれど。

まあ、

良いとしよう。……と、健全な、男子学生は思うのだった。


【おしまい】

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[ 2010/03/18 01:18 ] ショート・ショート | TB(0) | CM(0)
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