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それは、揺蕩う日常

このカテゴリでは「ショート・ショート」と題しまして、創作物を
書いて行きます。

【登場する地名、人物名、団体等は全て架空のものであり
実在するものとは何ら関係ありません】


                     ◆


少年が何度も往復するは、とある駅前の雑居ビルのあるドアの前。
薄暗い照明と、独特の刺激臭が否が応でも不安にさせる。
「辞めようか、な」
その時。
静かな空間にひとつの雑音。
鍵が開き、
ノブが回る。
「どなた?」
それは、先程の少女。
少年は数秒、静止した。
何を言えば良いのか、どういう顔をすれば良いのか、決めあぐね
出てきた言葉は。
「これ、さっき落としましたッ」
いたって、シンプルな言葉。

少女の部屋。
穏やかな笑い声が木霊していた。
「でもさ。声かけ辛いじゃん」
「んー。そうかなぁ」
少女が、ハンカチを落としたのは紛れもない事実で。
それを少年が、見つけて「しまった」。
当然、直ぐ様声をかけるべきだったのだが、どうにも照れ臭く
そのままハンカチを握り締めたまま、後をつけてしまったのだ。
「一歩間違えたらストーカーだよね」
少女の屈託の無い笑顔が、少年に向けられる。
「……まぁ、ね」
あはは、と笑う二人。



                      ◆


次の日。
今度は別の人間が、その少女の部屋に来た。
手には「落し物」を握り締めて。
但し、その人間は「少年」ではなかった。
如何にも怪しげで。
額に汗を浮かべ、なんども息を荒げながら
チャイムを数回鳴らした。

ふぅ、ふぅ、と。
それを遠巻きに見つめる人の反応からも
その人間の見た目が、あまり良いものでないのは
確かだった。

少女は、部屋に居た。
だが、
ドアを、
開けなかった。


その後、少女は、自分が「財布」を落としていることに
気付いた。
「まさか、さっきの?」

まさか、ね。

少女は何度も自分に言い聞かせた。

ぶつぶつ。
独り言を言いながら、その部屋を後にした男は、
手に持った財布をじぃ、と見つめていた。


その後、警察から電話が来て、財布は無事少女の元に
わたった、というおはなし。



【了】









>由那の森さん
読者に委ねる目的で、最低限の文章しか書かなかったり
所々「敢えて」ぼかしてみたり、省略したり。
でも一番の理由は「字数稼ぎ」。
ショート・ショートの基本姿勢です。
/akiさんの「100ワード」の奇蹟も、実はその方式が
結構便利に使えそうなんですよね。
想像出来る余地を残して物語を終える。
続きは読者の皆様がお考え下さい、みたいな。


>海月さん
おぉ、はじめまして~。今後とも、宜しくお願い致します。
私の作品を読んで下さっている、ということで恐縮です。
海月さんの貴重な時間を頂き、読んで下さったのですから、
これからも全力で、ひとつひとつの作品を作っていきます。

と、いうことで2ndはまだまだ未執筆なんですよ(ゴメンナサイ)
まとまった時間が取れれば、公開出来ると思います!

5/19追記
あぁ、削除されてしまわれたのですね。いえ、こちらは
全く迷惑だなんて思っていません。寧ろ嬉しかった位ですから……
良かったら、またブログの感想を書いて下さい。
お待ちしております。

[タグ未指定]
[ 2009/05/17 22:20 ] ショート・ショート | TB(0) | CM(2)
千鶴の近所のお兄ちゃんさん、こんにちは、はじめまして。
SOで発表されている作品をいつも楽しみに拝見しています。
このブログも機会があるとチェックしていましたが、
こうして明日君SOとはまた違った雰囲気の作品も面白いですね。

すみません。やはり感想と称して書いた文章の方は削除しました。
やはりご迷惑だったと思います。
あまり考えずに書くのは、よくなかったですね…
大変失礼しました。
[ 2009/05/18 20:46 ] [ 編集 ]
携帯から失礼します~
一度読ませていただきましたが、その時には感想を書けず今回書かせていただきますー。
ふむ。
最初一読した感じは不思議な話だと思いました
たぶん少年、少女、少年ではないものの関係を理解していなかったため、そう感じたと思いもう一度読み直しました。
……。
なるほど。
テーマはソレなんですね。
けど、読み手に様々なイメージを抱かせる物語。なんというか、絵本?それに近い話だなーと思いました。下弦的にはすごく好きな物語です!読めば読むほど味がでるなあ~と。
こういう文章は下弦は書けないのでうらやましく思います。
[ 2009/05/19 19:41 ] [ 編集 ]
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