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オレトカノジョノ宇宙戦争 【ルート2】完結篇

【登場する地名、人物名、団体等は全て架空のものであり
実在するものとは何ら関係ありません】




                            ◆


「私の星ではね。戦争をするにしても、何を決めるにしても、合理的で、血を流さない……
そんな方法で、今の繁栄を築いてきた」
「そうか、なら地球はその真逆だ。今日も、この星の何処かで、戦争や、人の争いは
続いている。この日本だって、見えないところで、小さな暴力が続いているんだ。
人と、人とがいる限り、争いなんて消えないのさ」
「ふぅーん。言ってる事、確かに当たってるけど、考え方が、まだまだお子ちゃまね」

残り、三日。
俺は、こいつに連れられて近所の高台までやってきていた。
暗闇に染まったセカイで、僅かな煌きが頭上を照らしている。

月明かりに映る、少女の顔をなるべく見ないように、
俺はどれだけこのセカイが下らないのか考え、そして伝えようとした。

こんな奴に、丸みこまれてたまるか。……セカイは、俺の居る場所じゃ
ないんだ。


「決闘で勝てば、貴方はこの星の英雄になれる。……それは
貴方がずっと『なりたかった』ことじゃないの?」
「もし、お前が負けたら……どうなるんだ?」

「さぁ」


「話の続きだけれど」
「あ?」

「私は、そんな合理的なシステム、だいっ嫌いだから。
それが、地球が好きな理由」




                            ◆


最後の日。つまり、開始から、一週間が過ぎた。
俺は、少女と学園に登校して、そして帰宅。

もちろん、心変わりはしていないさ。
だが、少女自身が焦っているか、というと、そんな態度は微塵も
見せなかった。……このままだと、俺の勝ちだな。


夜。黒づくめのスーツの人間が、俺達の目の前に現れた。

「勝敗が、決まったよ」
「へぇ……。もしかして、もしかすると、なんだな」

「我々の負けだよ」
「今回の勝利条件は、正に『君がこの世界を好きになるか、否か』だった」

つまり、少女は俺を説得出来なかったから……俺の、勝ち、ということか。

「では、約束通り、我々の星は、君たちの属国……いや、属星になるわけだが」
「23852958427963111573327887434577542683221星の宇宙人全てが、
君たちの属星となる」


「は?」

「では今すぐにでも、この星へ大使を呼ぶとしよう」
「ち、ちちちちょっと、ちょっと待ってくれ!……なんだ?そ、そんなこと
勝手に決まってしまうのか?」

「何を慌てているんだ。これは銀河連邦第93578426条に乗っている、
宇宙の基本的な流れだぞ」

「何を……」

只でさえ、五月蝿い連中の多いこの世の中で、更に人口が増えてしまう?
いや、異文化コミュ二ケーションってヤツか?
ふざけんなよ……これじゃあ、俺が負けた方がまだマシ……。


と。


ここで、例の少女を見てみる。


にやり、

と、


少女が笑ったような気がした。


こいつ……


初めからそのつもりだったのか。

「勝っても」「負けても」俺には……どちらも選ばないだろうと。


「……負けで良い」

「は?」

「だから!俺の負けで……地球側の負けで良いって言ってるんだッ!」
「……良いのか? この星に、幾許もの星の権限が」
「良いんだよ!」


「じゃあ、私の勝ちってことで」

ようやく、少女が口を開いた。

「……私たちの星の、勝ちで、良いですか」




                            ◆


地球は、宇宙人によって支配されましたとさ。、ちゃんちゃん。

BADEND。


……とならなかった。

この話には続きがある。


「植民地にするのは、反対です」

と、少女がいきなり言い出したからだ。

「何を言ってるんだ、君は!」

黒づくめの男がそう言ったのも無理は無い。

「考えてもみて下さい。……そもそも、この決闘システムには、無理が
有ります。今回の勝利条件、どう考えても私に有利です。……何故なら、
彼は絶対に『勝てない』から。違いますか?」

「それは、偶然の結果だ」

「それに、銀河連邦の、惑星間抗争規約第7470213456条を、何故
事前に私達に『教えなかった』んですか?」

「き、貴様……何故それを!!」

ざわつく、黒ずくめの男たち。

「代表者は、確かにランダムで選ばれます。……が、それは、裏を返せば
抗争規約を知らない人間が殆ど、ということ。ならば、事前に規約を
教えるのが筋でしょう」

そして、こちらを振り向くと、少女は、話しかける。

「実はね、植民地にするか、それとも、……っていう選択肢が有るのよ、
この決闘システムには」

「貴様、何者だ!!」


「銀河連邦警察です。貴方たちの惑星の違法行為、バッチリ掴まさせて
頂きました♪」


俺と、黒づくめの男達が、同時に叫ぶ。


「「「こんなオチ、有りかよ!!!!!!」」」



                            ◆

任務を終え、地球に久し振りに遊びに来た、と言って目の前に
現れた少女は、その、長い長い前にあった時の少女と、変わらなかった。


「変わったんだね、貴方は」
「……俺ももう社会人だ」
「あら、てっきりニー……」
「その続きは言うなよ」



あのヘンテコな宇宙戦争(?)から、もう数年が経過していた。
少女は、以前より自分の惑星の不正行為を調べていて、
決闘システムのハッキングに成功、自分を「候補者」として
選ぶよう仕組んでいたようだ。

「でも、まさか、貴方みたいな分かり易い人間が相手だとは
思わなかったわ。だから、今回の手柄は貴方のお陰でも有るんだ」

「……そうかい」

「まだ、嫌いなの?この世界」

「そうだな……。人ってさ、どこまで行っても成長なんてある程度で
止まっているものさ。……だから、人間嫌いもそのままだし、
この世界が、汚いと思う気持ちも、変わらない」

「じゃあ、私と一緒に、続き、してみる?」

「は?」

「地球永住権。取るの大変だったんだから。決闘システムの、
『植民地化』ともう一つ、勝者に選択権のある『モノ』ね」

「ん」

「それは、『その星の生物として、生きていけること』」

「お前、じゃあ……」

「ふふ、あらためまして。私、正真正銘の地球人」

さぁ、名前をつけてよ。


という、

少女の笑顔を、


俺は、今度こそ……

きちんと、目を逸らさずに、

見てみよう、と思った。



「君なんて、知らないな」と真実を述べる ルート
              ↓
【真実解明・トゥルーエンディング ルート】


【了】

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[ 2009/09/16 14:17 ] ショート・ショート | TB(0) | CM(0)
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