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オレトカノジョノ宇宙戦争 【ルート2】

【登場する地名、人物名、団体等は全て架空のものであり
実在するものとは何ら関係ありません】




                            ◆

「君なんて、知らないな」と真実を述べる ルート





「……誰だ、お前は」
「え?」

目の前の女に、俺は抱いている感情をぶつけた。

「そうか、お前か……お前が仕組んだンだろこれは?!……母親に頼まれた
か何かで!俺を、更正させようとか、外の世界に目を向けろとか、
そういうことを言いに来たんだな!!」

「違うっ……私は!」

「出て行け!……俺から、奪うなッ!……全てを!!」

「……! こ、この分からず屋!……えぇ、わかったわよ!誰がアンタなんか!」


――その時、二人の間に、閃光が。

「……はい、決闘システム起動したよ~」
「やれやれ。今回の起動条件『お互いを敵視する』……意外とあっさり決まって
しまったね」

黒い服の男と、女が……

「って、お前等!どこから入ってきた?!」

「はいはい、一からキチンと説明しますよ『地球人』さん」
「……貴方たち『母星』の人?」

「ご名答。……今から、君たちには『決闘』を行ってもらう」



「「は?」」

お互いの声が重なる。

――これが、俺と、アイツだけの、

地球ともうひとつの惑星を賭けた、

戦いの始まりだった。




                            ◆

「……というわけだ」

「……そう言われても納得すると思うか」

俺は、目の前の女と、二人組みの黒づくめに向かって吐き捨てる。

「宇宙人だの、決闘だの……馬鹿馬鹿しい」
「でも、私は少なくとも貴方よりは理解出来たわ。……母星の繁栄の
原因が、他の惑星の植民地化にあることは教科書で習っていたから」

「効率かつスムーズに事の運べる運営方式。誰も文句は言わせない。
銀河連邦でこの『決闘システム』は合法化されている」

なんつーか。勝手に話が始まっている。

「君が起動させた時点で、拒否権は無い。……後は、目の前の少女と
『戦う』。そして、勝つか、負けるかの2択しか無い」

「決闘方法もわからない。そしてどれが『勝利条件』かもわからない。
ただ、一週間、その女と共同生活しろ、と」

「あぁ、これが今回の決闘だ」

「私は、ヤルわよ。……と、言っても拒否権は無いんだっけ。……アンタと
一緒にこの家で住むわ」
「ちょ、お前勝手に……」

「周辺の洗脳は決闘システム起動とともに機能している。……彼女は君の
遠い親戚、ということで預かっている、という『設定』だ」

「……それでは、この一週間。互いの健闘を祈る」




                            ◆

「健闘を祈る、か」
「……なんで、そんなに離れて歩くのよ。余計に変に思われない?」
そういうと、少女は俺に半歩近付く。

いつもの登校風景が違って感じる、そんな次の朝。
周りから見られる視線がいつもと違う。

「なんか、ジロジロ見られてる。……もしかして私が宇宙人だってこと
バレてる?」
「そんなわけあるか。……珍しいんだろ。俺が女連れなことに」
「ほほーう」
「……んだよ」

「いやぁ、何でも」

いちいち嫌な反応をしやがる。
……この宇宙人は、幼い頃から「地球」に憧れていたらしい。
その所為か、キョロキョロ見回しては、感心して「ほうほう」と頷いている。

「忘れないでよね、今日の放課後」
「……街の案内か。正直、ダルイ」
「アンタねぇ……『決闘』のこと、忘れてるんじゃないの」
「そっちこそ。……のん気にしてるけどさ」

……といっても、お互い戦う、なんて柄じゃなかった。
いざとなったら、男の俺が有利かもしれないが、この年になって
犯罪者にはなりたくないだろう。……否、宇宙人だから罪には問われないのか?
何にしても、そういう問題じゃないらしい。

(なんなんだ?『決闘』の勝敗って……)

決闘の勝敗が、一体『何をもって』決着とするのか、それすらも
当事者は知ることが出来ない。つまり、殴り合って勝った方が『勝利者』では
ないという。

「決闘システムを決める『条件』、勝敗を決める『条件』、共に不明とは……
一体、何なんだよ、ったく」
「お、着いた!ここが私の通う地球の学園ね♪」
「……こっちは能天気ですこと」




                            ◆

学園で、変わったことがあった。まずは、この少女――
自己紹介でようやく(地球人名として、仮にだが) 「少女A」と
名乗ったコヤツは(ん?良いだろう、こんなヤツの名前なんて、覚えなくても)
さっそく、その容姿でクラスメイトの質問攻めに合い、その上俺と親戚関係に
有る事をばらしてしまったから(いずれは分かる事とはいえ、面倒だ)
俺への視線が少し変化した。

「んだよ、こんな奴の親戚かよ」
「……こんな奴、なんて言い方、失礼だと思うけど?」

敵(なんだろうな、やはり)であるはずの俺を庇う発言をした少女。
それにも吃驚だが、必死で俺を庇おうとするコイツの勢いに、
クラスメイトは黙り込む。

「……もう良い。そんなに必死で庇わなくても、俺は構わない」
「でも……悔しくないの?」
「俺の居場所は、ここには無い」

一瞬だけ、もしかしたら、俺はクラスメイトと馴染めたのかもしれない。
それでも、俺はそちらへ歩み寄ろうとはしなかった。

クラスの女子の

「やっぱり、キモい奴は何言っても駄目なんだって」

という台詞に反論しようとした少女Aを遮って、俺は放課後まで
過ごした。





                            ◆


「あぁ、ヤダヤダ」
「アイスクリーム何個目だ、それで」
「本ッ当に、このままで良いの、貴方」
「俺の事か。……良いんだよ。俺には、この世界で生きる意味を持ってないから」
「でもさ、その逃げようとした『仮想空間』にも、居場所は無かったんだし」

仮想……ネットのことか。コイツの言ってる事は、本当だった。
あの後、IDを変えて別人の振りをしたら、俺への中傷で盛り上っていた。

「それでも……俺は」

「勝負、しましょーか」
「え?」

「貴方は、この世界を嫌ってる。……でもね、私はこの地球が好き。
前から夢だったんだ。この星を見ること、そして住んでみること」

「世界は……汚いし、暗いし、背けたくもなるところだ」

「だから、勝負。……あと一週間で、私は貴方を、この世界を好きになって
もらえるようにする」
「なっ……」
「貴方が、嫌いなままなら私の負け。……でも、貴方がこの世界を好きになったら……」
「俺の負け、か」

「決闘システムの勝利条件かどうかはこの際関係無い。……貴方のその
腐りきった性根、私が直して見せるわ」
「腐ってるかどうかは、自分で決める。……お前のようなお節介には……
負けたくない」



なんだか良く分からないが……
残り、6日。


俺達の、戦争は、

少しヘンな方向へ突き進んでいく事になる。





【続劇】

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[ 2009/09/15 22:00 ] ショート・ショート | TB(0) | CM(0)
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